私たちの主食はお米であり、毎日のように食卓にあがります。そのお米の取れる場所は田んぼですが、以下のような事実をご存知でしょうか。こちらのページに来られたということは、お米に対して強い関心を持っておられる方であると存じます。みなさんは、世界一農薬を使っている国はどこか、という問いかけについて、どこの国を思い浮かべますか?思い浮かびましたでしょうか?では、興味深いデータがありますのでご紹介いたします。の順となっております。世界一の農薬使用国は、なんと日本なんです。これは、水稲だけでなく、野菜や果樹を育てる際の使用量を含めたデータです。正直、日本がトップだとは思ってなかったのでとても驚きました。日本の農業は戦後、農薬・肥料・除草剤を積極的に使用するようになりました。それは、第二次世界大戦後から日本が経済発展をなすまでに、急激に増加した人口に対応するためでもありました。1945年当時の日本人の人口は7200万人。現在は5500万人増の1億2700万人です。農薬・肥料・除草剤を使用することは、行動経済成長期の人口増加、それに伴い、狭い土地での国民の食糧を効率よく栽培するために必要な農法でした。農作業にかける時間を、大幅に削減できるためおおいに歓迎されました。それに、そのおかげでわたしたちは満足にご飯を食べてここまで成長し生きてくることが出来ました。しかしその反面、自然や健康への弊害があることを認識しなければなりません。田に染み込んだ農薬は地下水にしみこみ、やがて川に流れ海を汚します。田の草や農作物が使いきれなかった肥料の成分はガス化し大気を汚す原因になります。わたしは、こういった稲作の現状にこの方々の本を読み気付くことが出来ました。と同時に感動しました。「百姓が地球を救う」を書かれた、奇跡のりんごの木村秋則さん。「究極の田んぼ」を書かれた、不耕起・冬期湛水田んぼを推奨する、岩澤信夫さん。そして、米屋であるからには、イネ作りもしてみたいと思い、2012年春、無農薬・無肥料のイネ作りに挑戦しました。しかし、実際してみるにあたって、とても不安でした。ただ、今までにイネを育てたことがないこともあってすんなり受け入れれたことも事実です。今回は育苗は知り合いの農家さんにお願いしたので、残念ながら完全無農薬ではありません。ただ、種籾の消毒だけにしていただき、苗箱にはいっさい農薬は使用してはいないことを始めにお断りしておきます。実際のイネ作りは、苗の手植えから始まりました。今回は六畝の小さな田んぼで育てました。低農薬、無肥料の栽培の結果、慣行栽培の6割の出来でした。数量が少ないため、今回は限定販売とさせていただきます。2kgで15袋の限定です。無肥料田んぼ一年目ということで、まだ玄米で食べていただくには、品質が安定していないため白米での販売とさせていただきます。
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